3月7日に、電気通信事業者協会(TCA)が発表した2月末の携帯電話、PHSの契約数の統計では、携帯電話の契約総数は1億137万6,300契約(前月比0.5%増)で、PHSは459万7,000契約(前月比−0.6%)だった。事業者別の純増数では、NTTドコモが43,700契約、KDDIが201,200契約、ソフトバンクモバイルが228,100契約と、10か月連続でソフトバンクが純増数No.1だった。
ドコモの焦りは、相当なものと思われる。その行動として、
エヌ・ティ・ティ・ドコモ<9437>(東1)と富士通<6702>(東1)は3月17日、らくらくホンシリーズ新モデル発表会の席上で、東芝<6502>(東1)が開発し、ソフトバンクモバイルが販売している“かんたん携帯”「821T」の製造、販売等の差し止めを求める仮処分命令の申し立てを東京地方裁判所に行ったことを明らかにしたが、これを見ても明らかだ。
2月27日には、東証マザーズ上場で携帯電話ソフト開発のアクロディア<3823>(東マ)と資本・業務提携すると発表。アクロディアが3月13日に実施する第三者割当増資を約18億円で引き受け、ドコモが出資している日本アジア投資が保有する株式も取得。すでにドコモの子会社が保有しているアクロディア株を合わせると、同グループの出資比率は13.06%とKDDI<9433>(東1)を抜いて第2位株主となることも既に報じられ、ここでもKDDIを出し抜く行動をとっている。
既に国内における契約総数は1億件を上回り、これ以上国内では成長が見込まれる状況ではない。携帯電話各社は、顧客の繋ぎ止めと携帯向けコンテンツ配信やソフト開発などの業容を拡大する方向に軸足を移すことになる。
そういった意味で、ドコモの動きは今後も注目すべきだろう。
12月末から、ディー・エヌ・エー<2432>(東1)やザッパラス<3770>(東マ)、ドワンゴ<3715>(東1)といった携帯電話関連銘柄が昨年来高値を更新し堅調な動きになっているが、ドコモの動きを睨んだものとも思われる。
上記のアクロディアは、07年6月高値53万6000円を上回り一段と騰勢を強める展開となっているが、同社をはじめとする携帯電話関連の人気は、外需好転の兆しが見えるまで続きそうなだけに、ドコモやKDDI、ソフトバンク保有銘柄の中に、意外高へ進むものも出てこよう。
参考まで NTTドコモが保有する上場銘柄
フュートレック<3770>(東マ)、ローソン<2651>(東1)、アプリックス<3727>(東マ)、エイチアイ<3846>(JQ)、ドリームインキュベータ<4310>(東1)、ぴあ<4337>(東1)、フジテレビジョン<4676>(東1)、ACCESS<4813>(東マ)、ファミリーマート<8028>(東1)、日本テレビ放送網<9404>(東1)、角川グループホールディングス<9477>(東1)。
2008年03月19日
NTTドコモの焦りから、アクロディアなど携帯電話関連銘柄が物色される
posted by 長島和弘 at 12:35
| 大株主ウォチャー






