2009年11月04日

【相場の羅針盤】日経平均は反発、方向感なく個別物色強まる

 
相場の羅針盤


 4日の東京株式市場、日経平均株価の大引けは41円36銭高の9844円31銭と反発した。米国で発表された供給管理協会(ISM)の製造業景況指数が予想以上に改善したことで、米国株が反発に転じたことや、原油や金など商品相場の上昇を好感された。

 東証1部上場1688銘柄の中で値上がり銘柄数は733、値下がりは810、変わらずは144。東証33業種別指数では、非鉄金属、パルプ・紙、石油・石炭、医薬品など21業種が上昇。一方、証券商品先物、銀行、金属製品、精密機器、食料品などは12業種が下落した。

 東証1部市場、値上がりは733銘柄、値下がりは830銘柄、変わらずは144銘柄。

 225採用銘柄の値上がりは114銘柄、値下がりは93銘柄、変わらずは18銘柄。

 225採用銘柄の値上り率上位は、古河機械金属<5715>(東1)日本製鋼所<5631>(東1)古河電気工業<5801>(東1)住友大阪セメント<5232>(東1)東邦亜鉛<5707>(東1)

 225採用銘柄の値下り率上位は、丸井グループ<8252>(東1)クレディセゾン<8253>(東1)三洋電機<6764>(東1)東京エレクトロン<8035>(東1)横河電機<6841>(東1)

 225採用銘柄の新高値銘柄は、11月入って2日間なしが続いている。

 225採用銘柄の新安値銘柄は、大林組<1802>(東1)太平洋セメント<5233>(東1)の2銘柄。

 日経平均株価は、一時35円04銭安の9767円91銭まで下落したが、9800円割れが目先の下値との意識が強く働いた感はある。ただ、2日に225採用銘柄の値上り率上位に入っていた丸井グループ<8252>(東1)クレディセゾン<8253>(東1)が値下り率上位に入るなどしており、全般は乱高下する展開が続くと予想する。通期利益予想を増額、野村証券が投資判断を格上げした日本製鋼所<5631>(東1)がストップ高と買われたが、株価の位置が下値に達した銘柄においてはリバウンド幅を拡大する動きを見せている。住友大阪セメント<5232>(東1)が物色されたのもそのいい例となろう。月次好調のファーストリテイリング<9983>(東1)も野村証券をはじめとした目標株価引き上げで反発しているが、225採用銘柄も個別物色の範疇といった感が強く、方向感のない展開となっている。
 
 強いて突破口を見出すとすれば、水処理関連か。3日付の日刊工業新聞が「日本の水処理膜メーカーが海外大型案件の受注獲得が相次いでいる。東レ<3402>(東1)は1日の水供給量が10万トンを超える海水淡水化プラント2件の受注を確実にした。旭化成<3407>(東1)は中国で大規模浄水場からの受注が確定。2009年に日本メーカーの膜の採用が決まった同10万トン以上の海外大型案件は10件となる。水処理の世界市場で、日本勢は大型案件で受注を伸ばし底力を見せている」と報じたほか、同日付の日本経済新聞朝刊が「酉島製作所<6363>(東1)はアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ水・電気省から送水場の建設を受注した」と伝わり、年初来高値をうかがう動きとなっており、原油高の延長線上でも水処理関連が見直されると予想する。
posted by 長島和弘 at 17:08 | 大株主ウォチャー