
週末23日(金)の東京株式市場、NYダウが1万ドル台を回復も、週末控えに9月中間期決算の内容を見極めようとの姿勢が強まり、日経平均株価の大引けは15円82銭高の1万0282円99銭と小反発にとどまった。
東証1部市場で値上りは566銘柄、値下りは957銘柄、変わらずは163銘柄。。業種別では東証33業種のうち、食品、その他金融、建設、機械、水産・農林など7業種が上昇。空運、保険、銀行、電力・ガス、証券商品先物など26業種が下落した。
225採用銘柄の値上りは98銘柄、同値下りは114銘柄、同変わらずは13銘柄。
225採用銘柄の値上り率上位は、明電舎<6508>(東1)、キリンホールディングス<2503>(東1)、ユニー<8270>(東1)、三井造船<7003>(東1)、クラレ<3405>(東1)。
225採用銘柄の値下り率上位は、日本航空<9205>(東1)、クラリオン<6796>(東1)、りそなホールディングス<8308>(東1)、新生銀行<8303>(東1)、大和証券グループ本社<8601>(東1)。
225採用銘柄の新高値は、キリンホールディングス<2503>(東1)、コマツ<6301>(東1)、日立建機<6305>(東1)、東芝<6502>(東1)、三菱商事<8058>(東1)、ファーストリテイリング<9983>(東1)、ソフトバンク<9984>(東1)の7銘柄。
225採用銘柄の新安値は、関西電力<9503>(東1)。
「2009年7〜9月期の連結営業利益(米国会計基準)は600億円程度と、直前の四半期(4〜6月期)に比べ約3割増加したもようだ」との日本経済新聞社の観測が伝わったキヤノン<7751>(東1)と、「2009年4〜9月期の両社の連結経常損益が、赤字ながらも従来予想からは改善したもよう」と同観測が伝わった新日本製鐵<5401>(東1)が下げに転じるなど、主力株の上値の重さが目立った。
そのような中でも、東芝<6502>(東1)が連日高値、三洋電機<6764>(東1)は5日ぶりに反落したが、環境・新エネルギー関連に再騰機運が高まってきたことは注目に値しよう。
特に、エコカー関連の動きは際立つものがある。19日(月)に、戸田工業<4100>(東1)が一時ストップ高と買われるなど急騰、18日(日)午後9時〜NHKで「自動車革命 第一回 トヨタ 新時代への苦闘」との番組が報道され、リチウムイオン電池などエコカー技術の重要性を示す内容だったことから、リチウム電池の正極材料を手掛ける同社に関心が集まった。23日(金)には972円まで買い進まれ連日の年初来高値更新となっている。
同社が、7000万ドル(約70億円)を投じ正極材の新工場を米国に建設することが見直されてきた。2010年春に着工、15年までに生産能力を年4000トンにするわけだが、投資総額の50%を米国政府から助成金で賄う。正極材の世界シェアは現在約7%だが、今後10〜20%に引き上げる方針。米政府は今年から電気自動車普及策の一環として総額24億ドルの助成事業を始めているが、同社の米国法人は電気自動車用電池・部材の分野で日系企業として唯一、助成対象に選出されたことが、改めて注目材料としてクローズアップされよう。
同社が高値を更新したことで、通期業績予想を増額した新神戸電機<6934>(東1)が上げ幅を拡大したほか、古河電池<6937>(東1)や、明電舎<6508>(東1)など、一連の銘柄が東証1部市場の値上がり率上位に顔を出した。
本年度前半は、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>(東1)が、エコカー関連の主役を演じた。後半、戸田工業<4100>(東1)が主役を務めるには重荷だが、信用取組倍率1.10倍も好取組で、特定株比率が44.2%と高く、外国人持ち株比率が3.9%と低いことから仕手化の要件を備えており、環境・新エネルギー関連の旗頭である東芝<6502>(東1)のサポートに適任だろう。
原油高はエコカーには追い風。全般相場が膠着状態に陥れば陥るほど、材料株物色が強まると予想する。






