長島和弘の大株主ウォッチャー
パナソニック<6752>(東1)が、5月7日に1510円の年初来高値まで買われ、1600円処の上値フシを視野に入れている。1100円割れ水準を底値として固めただけに、頑強な動きが期待される。また、その周辺銘柄にも動きが出ている。8日付の日本経済新聞朝刊は「同社と住友化学<4005>(東1)は薄型テレビ用の次世代パネルで本命とされる有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)事業で提携する。2010年度メドに世界初となる40型以上の大型パネルを共同開発・生産し、15年までに同サイズで消費電力を現在のプラズマテレビの10分の1程度に低減することを目指す。在来の薄型テレビの価格下落が続く中、画面の薄さや明るさ、低消費電力といった強みを持つ有機ELでテレビ事業の収益回復を狙う。」と報じたことを好感して、住友化学が連日の年初来高値更新となった。
そのほか、パナソニックが保有するパナソニック電工<6991>(東1)とフジテック<6406>(東1)、TDK<6762>(東1)は7日に高値更新、ダイキン工業<6367>(東1)が8日に高値更新、小糸製作所<7276>(東1)が連日の高値更新となるなど動きが出ている。
パナソニックは、三洋電機<6764>(東1)の子会社化について、両社は4月28日、11の国・地域で受けている独占禁止法上の審査が米国など6カ国・地域で終えていないと発表。ただ審査待ちの国・地域でも手続きに進展がみられ、三洋へのTOB(株式公開買い付け)は早ければ5月中に始まる可能性が出てきたことから、TOB価格の交渉も大詰めを迎えている。
両社のメインバンクは三井住友銀行で、三洋電機株を放出する大和SMBCも三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)だけに、グループ挙げてパナソニックによる三洋電機のTOB成功を支える演出が、住友化学との提携による事業面での協力や、保有株式の底上げの動きに現れていると見てもよいのではないだろうか?!
パナソニックが保有する銘柄一覧
パナホーム<1924>(東1)、WOWOW<4839>(東マ)、ダイキン工業<6367>(東1)、フジテック<6406>(東1)、JVC・ケンウッド・ホールディングス<6632>(東1)、三社電機製作所<6882>(大2)、パナソニック電工<6991>(東1)、TDK<6762>(東1)、小糸製作所<7276>(東1)、ベスト電器<8175>(東1)、第一交通産業<9035>(福)。






