2009年12月18日

【相場の羅針盤】日経平均は小幅続落、年末にかけ独自性のある好業績銘柄を個別物色

 
相場の羅針盤


 週末18日(金)の東京株式市場、日経平均株価の大引けは21円75銭安の1万0142円05銭と小幅続落となった。欧米株安と商品市況安に、朝方円相場がじり高、暫定税率を巡る与党の不協和音を手控えの理由とする雰囲気もあり、全般は模様ながめ気分の強い展開となり、前場一時135円95銭安の1万27円85銭まで下落。後場に入り、円相場が安定したことや1万円を割らず底堅さが確認されたことで、下げ幅を縮小した。
 
 東証1部市場上場1684銘柄中、、値上りは745銘柄、値下りは767銘柄、変わらずは172銘柄。東証33業種別指数で、石油・石炭、海運、サービス、倉庫運輸、水産農林など17業種が上昇。一方、卸売り、非鉄金属、鉱業、銀行、証券・商品先物など16業種が下落した

 225採用銘柄の値上りは95銘柄、値下りは110銘柄、変わらずは20銘柄。
 
 225採用銘柄の値上り率上位は、三洋電機<6764>(東1)日本航空<9205>(東1)住友大阪セメント<5232>(東1)電気化学工業<4061>(東1)太陽誘電<6976>(東1)
 
 225採用銘柄の値下り率上位は、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)新生銀行<8303>(東1)三菱商事<8058>(東1)セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)

 225採用銘柄の新高値銘柄は、アサヒビール<2502>(東1)電気化学工業<4061>(東1)の2銘柄。

 225採用銘柄の新安値銘柄は、セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)の1銘柄。
 
 14〜18日の東京市場、17日に1万0260円12銭まで上昇し、7日高値1万0204円58銭を上回り、投資マインドは上向くと思われたが、8日は21円75銭安の1万0142円05銭と小幅続落で、方向感のない展開となっている。

 米国株式市場が、週間の新規失業保険申請件数が前週比で増加し、米雇用情勢の改善期待が後退し3日続落、暫定税率を巡る与党の不協和音から、輸出関連を中心とした主力株は様子見ムードが漂った。
 
 今週に入り、野村証券は、主力株について投資判断の格上げや目標株価の引き上げをほとんど行っていない。国内の政治が落ち着かないことには、主力株を大胆に手がけられないことを物語っている。円安に推移すれば、企業が円買いに走る年末という特殊な状況下では、理由のつくネット関連やタッチパネル関連を手がけるしかなす術がないと容易に考えられる。
 
 17日付で、野村証券はディー・エヌ・エー<2432>(東1)の投資判断を「1」継続で、目標株価を42万円から81万6000円に引き上げたほか、グリー<3632>(東マ)の同判断を「1」継続で、同株価を6700円から9000円に引き上げ、日本写真印刷<7915>(東1)の同判断を「1」継続で、同株価を5000円から6000円に引き上げ、日立ハイテクノロジーズ<8036>(東1)の同判断を「1」継続で、同株価を1803円から1894円に引き上げ、東京建物<8804>(東1)の同判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価を370円から340円に引き下げるなどした。
 
 このうち、ディー・エヌ・エー<2432>(東1)日本写真印刷<7915>(東1)は18日に年初来高値を更新した。ゲーム関連、タッチパネル関連という、いずれも政府の政策云々に直接影響を受けず、好業績が見込まれることが注目点だ。
 
 そのほか、225採用銘柄では、業界再編に絡んだM&Aの進展が期待されるアサヒビール<2502>(東1)や、LED向けの緑色蛍光体『サイアロン』の引き合いが増加している電気化学工業<4061>(東1)が年初来高値を更新しており、独自色を打ち出せる銘柄を個別に物色する動きが、政治動向を睨みながら続くと予想する。
posted by 長島和弘 at 17:34 | 大株主ウォチャー

2009年12月17日

【相場の羅針盤】日経平均は小反落、材料性のある再増額期待の銘柄を個別物色へ

 
相場の羅針盤


 17日の東京株式市場、日経平均株価の大引けは13円61銭安の1万0163円80銭と小反落した。円安推移、商品市況高を映し、資源関連や輸出関連が物色され、一時82円71銭高の1万0260円12銭まで上昇する場面も見られたが、亀井金融・郵政担当相が本日午前の閣議後の記者会見で、「デリバティブ(金融派生商品)などの問題を副大臣や政務官が検討を始めた」と発言し、通常国会への法案提出の可能性を示したことが伝わり、高値警戒感から不動産株が下げに転じるなど、重たい動きとなった。

 東証1部市場上場1684銘柄中、値上りが662銘柄、値下りが871銘柄、変わらずは149銘柄。東証1部業種別指数では、石油石炭製品、鉱業、非鉄金属、海運、鉄鋼など10業種が上昇。一方、不動産、証券商品先物、保険、倉庫運輸、空運など23業種が下落した。
 
 225採用銘柄の値上りは80銘柄、値下りは124銘柄、変わらずは21銘柄。
 
 225採用銘柄の値上り率上位は、大平洋金属<5541>(東1)パイオニア<6773>(東1)新日本石油<5001>(東1)新日鉱ホールディングス<5016>(東1)太平洋セメント<5233>(東1)
 
 225採用銘柄の値下り率上位は、富士電機ホールディングス<6504>(東1)ヤフー<4689>(東1)大和証券グループ本社<8601>(東1)三菱地所<8802>(東1)カシオ計算機<6952>(東1)

 225採用銘柄の新高値銘柄は、アサヒビール<2502>(東1)テルモ<4543>(東1)ミネベア<6479>(東1)日産自動車<7201>(東1)丸紅<8002>(東1)の5銘柄。

 225採用銘柄の新安値銘柄は、なし。
 
 不動産株が下げに転じるなど、短期資金中心に値動きの荒い展開になっている。亀井金融・郵政担当相の発言などが相場に水を差した感もあるが、一本調子での上げはなかなか期待出来難い状況だ。
 
 新日本製鐵<5401>(東1)と、トヨタ自動車<7203>(東1)が足踏みするなか、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>(東1)と、日産自動車<7201>(東1)が一歩先行した感もあり、時間の経過とともに直近高値を上回る動きを見せると予想する。
 
 目先では、14日発売の会社四季報が上ブレを予想している日東電工<6988>(東1)が年初来高値を更新、東レ<3402>(東1)が続伸、フォスター電機<6794>(東1)が買い直されており、材料性のある再増額期待の銘柄を物色する動きが強まりそうだ。
posted by 長島和弘 at 17:39 | 大株主ウォチャー

2009年12月16日

【相場の羅針盤】銀行株上昇で市場は安定、新日鉄とトヨタの動きに注目

 
相場の羅針盤


 16日の東京株式市場、バーゼル委員会で金融機関に対する新自己資本規制の導入が延期と伝わり、銀行株を主導に全般相場は上昇した。日経平均株価の大引けは93円93銭高の1万0177円41銭と3日ぶりに反発した。円が1ドル88円台後半に軟化したことから、一時138円74銭高の1万222円22銭まで上昇し直近7日高値1万0204円58銭を上回る場面もみられた。

 東証1部市場、値上り銘柄は1170、値下り銘柄は393、変わらずは121銘柄。東証1部業種別指数では、銀行、海運、不動産、証券商品先物、陸運など31業種が上昇。非鉄金属とパルプ・紙の2業種が下落した。
 
 225採用銘柄の値上りは162銘柄、値下りは51銘柄、変わらずは12銘柄。
 
 225採用銘柄の値上り率上位は、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)新生銀行<8303>(東1)みずほ信託銀行<8404>(東1)中央三井トラスト・ホールディングス リンナイ<8309>(東1)
 
 225採用銘柄の値下り率上位は、いすゞ自動車<7202>(東1)日本精工<6471>(東1)住友大阪セメント<5232>(東1)日本通運<9062>(東1)塩野義製薬<4507>(東1)

 225採用銘柄の新高値銘柄は、アサヒビール<2502>(東1)クボタ<6326>(東1)ミネベア<6479>(東1)ファナック<6954>(東1)の4銘柄。

 225採用銘柄の新安値銘柄は、なし。
 
 バーゼル委員会で金融機関に対する新自己資本規制の導入が延期と伝わり、225採用銘柄の値上り率ランキングの7位まで銀行株が占めた。ひとまず市場は安定というところ。貸し渋り回避を目的としているが、これで簡単に銀行が貸し渋りを止める動きはみられないだろう。実際には、運用難から国債に資金が向けられ、国債市場が安定化し、各国の財政悪化に一役買う動きと見るべきだ。ともあれ、低金利が続く見通しは株式市場にとって追い風と受止められよう。
 
 日経平均は7日高値を上回ったことで、全般相場は物色意欲が旺盛となることが予想される。新日本製鐵<5401>(東1)が11月24日の安値309円を底に上昇し10月20日高値369円にあと2文、「事業仕分け」開始で今期の黒字化目指すと伝わったトヨタ自動車<7203>(東1)が7日高値3810円にあと30円と、それぞれ迫る場面が見られた。全体相場を占う意味で、新日鉄とトヨタの2銘柄がこの高値を抜いてくるようだと、市場全体のムードはかなり好転することが予想されるだけに、市場の関心を集めそうだ。
 
 個別では、アサヒビール<2502>(東1)が高値更新となったが、シャープ<6753>(東1)が昨日の下げ分を上回る上昇で上値追いとなっており、引き続き注目されよう。
posted by 長島和弘 at 17:31 | 大株主ウォチャー

2009年12月15日

【相場の羅針盤】普天間基地問題が上値を抑える、材料株・新興銘柄物色が続く

 
相場の羅針盤

 15日(火)の東京株式市場、日経平均株価の大引けは22円20銭安の1万0083円48銭と小幅続落。円相場が1ドル88円台後半と底堅い動きとなっていることや、15〜16日に開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの見方が強まりから、主力株中心に様子見気分が強まった。
 
 東証1部市場、値上りは668銘柄、値下りは861銘柄、変わらずは150銘柄。東証33業種別指数は、不動産、ゴム製品、空運業、証券・商品先物、倉庫運輸関連などが11業種が上昇。半面、鉱業、海運、ガラス・土石、石油・石炭、陸運など22業種が下落。
 
 225採用銘柄の値上りは80銘柄、値下りは123銘柄、変わらずは22銘柄。
 
 225採用銘柄の値上り率上位は、住友不動産<8830>(東1)日本精工<6471>(東1)日立製作所<6501>(東1)日清紡ホールディングス<3105>(東1)古河電気工業<5801>(東1)

 225採用銘柄の値下り率上位は、大林組<1802>(東1)清水建設<1803>(東1)太平洋セメント<5233>(東1)ユニチカ<3103>(東1)コナミ<9766>(東1)

 225採用銘柄の新高値銘柄は、日本精工<6471>(東1)ミネベア<6479>(東1)の2銘柄。

 225採用銘柄の新安値銘柄は、セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)の1銘柄。
 
 家庭用コンセントで充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)を2年後に市販すると発表もトヨタ自動車<7203>(東1)が小幅続落となるなど、普天間基地の移設問題が来年に持ち越されることが、主力株の上値を重くしている。国防を米国に任せ、経済発展してきた日本である以上、やむを得ない相場展開だ。シャープ<6753>(東1)の動きも悪くないが、大きな枠組のなかで見た場合、じらされる可能性もある。
 
 円が底堅い動きとなっていることもあり、物色の流れは材料株や新興銘柄を物色する方向だ。東京・丸の内の大型複合ビル『パシフィックセンチュリープレイス(PCP)丸の内』を年内に買収する」と伝わりセキュアード・キャピタル・ジャパン<2392>(東1)がストップ高と買われたの機に、不動産株に見直し買いが入るなど、年末のラリーと割り切った動きが強まっている。
 
 個別ではアサヒビール<2502>(東1)が2012年12月期までの3年間で、4000億円規模のM&A(合併・買収)が可能な財務体質を目指すと報じられ、9月28日高値1705円を窺う動きなどが注目される。
posted by 長島和弘 at 17:53 | 大株主ウォチャー

2009年12月14日

【相場の羅針盤】日経平均は小反落、シャープが上値抵抗線突破なるか?!

 
相場の羅針盤

 週明け14日(月)の東京株式市場、日経平均株価の大引けは2円19銭安の1万0105円68銭と小反落。円相場が1ドル88円台半ばまで強含んでいることや、アジア株の軟調地合いから、一時98円27銭安の1万0009円60銭まで下げる場面もみられたが、ダウ・ジョーンズ通信が「UAEが、ドバイ首長国に100億ドルの資金を支援する」と伝え、中東の信用リスクが後退するとの見方が強まり下げ渋った。
 
 東証1部市場、値上りは646銘柄、値下りは880銘柄、変わらずは153銘柄。東証33業種別指数で、空運、ガラス・土石、鉱業、繊維製品、精密危機など12業種が上昇。一方、証券・商品先物、海運、銀行、陸運、電力・ガスなど21業種が下落した。
 
 225採用銘柄の値上りは93銘柄、値下りは119銘柄、変わらずは13銘柄。
 
 225採用銘柄の値上り率上位は、ジェイテクト<6473>(東1)ミネベア<6479>(東1)富士電機ホールディングス<6504>(東1)日本航空<9205>(東1)川崎重工業<7012>(東1)ファナック<6954>(東1)

 225採用銘柄の値下り率上位は、三洋電機<6764>(東1)J.フロント リテイリング<3086>(東1)平和不動産<8803>(東1)セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)商船三井<9104>(東1)

 225採用銘柄の新高値銘柄は、電気化学工業<4061>(東1)日本精工<6471>(東1)ミネベア<6479>(東1)ファナック<6954>(東1)キヤノン<7751>(東1)三菱商事<8058>(東1)の6銘柄。

 225採用銘柄の新安値銘柄は、なし。
 
 週明け月曜日の日経平均株価は、今のところ始値の1万0105円68銭が高値となっているが、225採用銘柄で6銘柄が新高値と物色意欲は旺盛だ。電気化学工業<4061>(東1)は、7日付でシティグループ証が投資判断を「買い」に格上げ、目標株価も440円から550円に引き上げたことが買い手掛かりだが、発光ダイオード(LED)用発光体の成長性を評価したもので、新型インフルに続く好材料。チャート的にも、二番天井を形成した後、逆三尊底を形成し完全に出直り上値抵抗線を綺麗に突破してきた。まるで模範演技といったところだ。ファナック<6954>(東1)も上値抵抗線を綺麗に抜いてきた。ただ、ベアリング大手2社が新興国での拡販期待から高値更新となっているが、トヨタ自動車<7203>(東1)牽引には役不足といった感が否めない。
 
 現状では、225採用銘柄でも材料性とチャート妙味のある銘柄は一段高へ進む可能性が高まっているが、225全般が上値を追うには円安のフォローがなければ難しいだろう。年内は円安に動けば、輸出企業の円買いが入ることから、日経平均株価の全般底上げは厳しいとみる。
 
 そのような中、突破口を見出すとすれば、シャープ<6753>(東1)だろう。同社の露払い的な存在の産業用ガス大手のエア・ウォーター<4088>(東1)が8日に高値更新しており、出番到来とみたい。本日シャープは、1117円まで買われ上値抵抗線として意識される8月10日高値1119円にあと2文と迫っている。上値突破となれば、十分もみ合っていただけに、一気に4月24日高値1146円奪回となる可能性も高い。そうなれば、物色の範囲も広がり、市場全体に光を射し込むことになりそうだ。
posted by 長島和弘 at 17:38 | 大株主ウォチャー

2009年12月11日

【相場の羅針盤】日経平均は買戻し主導で4日ぶりに反発し1万円台回復

 
相場の羅針盤

 週末11日(金)の東京株式市場、日経平均株価の大引けは245円05銭高の1万0107円87銭と4日ぶりに大幅反発し1万円の大台を回復した。米国株続伸と円高一服と外部環境が好転したことを受けて、朝方の先物・オプションの清算値(SQ)算出に絡む売買注文が買い優勢となったほか、前引け後に中国国家統計局が発表した11月の工業生産高は前年同月比19.2%増と市場予想を上回ったことや、後場立会い中に日本経済新聞社が「ベトナム政府が『南北高速鉄道』日本の新幹線方式を採用」と伝えたことなども後押しした格好だ。
 
 東証1部市場、値上りは1244銘柄、値下りは345銘柄、変わらずは96銘柄。東証33業種別指数で、ゴム製品、卸売り、機械、証券・商品、輸送用機器など31業種が上昇。電力・ガス、銀行の2業種が下落した。
 
 225採用銘柄の値上りは200銘柄、値下りは17銘柄、変わらずは8銘柄。
 
 225採用銘柄の値上り率上位は、太陽誘電<6976>(東1)ジェイテクト<6473>(東1)ミネベア<6479>(東1)川崎重工業<7012>(東1)TDK<6762>(東1)

 225採用銘柄の値下り率上位は、三洋電機<6764>(東1)三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)日本航空<9205>(東1)J.フロント リテイリング<3086>(東1)

 225採用銘柄の新高値銘柄は、三菱商事<8058>(東1)1銘柄。

 225採用銘柄の新安値銘柄は、なし。
 
 日経平均株価は、ドバイショックの11月27日(金)安値9076円を底に、12月4日(月)高値1万0204円58銭まで上昇。10日(木)安値9834円22銭まで下げて、11日(金)高値1万0107円87銭と切り返した。中国の11月工業生産高が市場予想を上回ったことで、買戻し主導の動きとなった。
 
 今週8日に東京証券取引所が発表した4日時点(11月30日〜12月4日)の信用取引の買い残は1兆4890億円で前週末に比べ1579億円減少。減少は8月14日以来の水準で、減少幅は昨年10月31日以来の大きさ。しかも、売り残が1072億円増え8269億円と積み上がり、信用倍率は6週ぶりに2倍を割り込む1.8倍となったことから、需給面がかなり改善されていた。ドバイショックの安値を11月27日につけて以降も売り残は増え、一方の買い残は減ったが、この間、外国人は6081億円の買い越しとなっていた。
 
 225採用銘柄では、7日につけた年初来高値2255円を4日ぶりに更新した三菱商事<8058>(東1)は、信用売り残は234万5800株増加した一方で、買い残は202万6000株減少と、取組倍率が0.37倍と需給面は一段と改善されていたことから、真っ先に上値を追う格好となった。
 
 また、同様に新日本製鐵<5401>(東1)も4日ぶりに急反発し350円を挟んだモミ合いを上抜いている。これも信用売り残は274万株増加した一方で、買い残は532万5000株減少と、取組倍率が1.50倍と需給面は改善されている。
 
 コマツ<6301>(東1)日立建機<6305>(東1)トヨタ自動車<7203>(東1)も同様に、信用売り残が増加する一方で、信用買い残は減少している。
 
 普天間基地移転問題をひとまず置いておき、外部要因に振り回される展開が続きそうだ。信用残が大きく変動していることから、強気になったところが目先の高値、弱気に傾いたときが目先の底値となっており、需給面に振り回され乱高下する展開が続くと予想する。7日(月)に続いて、買い戻し一巡感から、14日(月)月曜日の朝高で終わるのか見極めるところだろう。
 
 参考まで、信用売残増加ランキング
 
 みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)野村ホールディングス<8604>(東1)新日本製鐵<5401>(東1)住友金属工業<5405>(東1)マツダ<7261>(東1)三菱重工業<7011>(東1)双日<2768>(東1)東芝<6502>(東1)日産自動車<7201>(東1)三井物産<8031>(東1)川崎重工業<7012>(東1)三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)丸紅<8002>(東1)伊藤忠商事<8001>(東1)トヨタ自動車<7203>(東1)三菱商事<8058>(東1)日本板硝子<5202>(東1)大和証券グループ本社<8601>(東1)シャープ<6753>(東1)
posted by 長島和弘 at 18:12 | 大株主ウォチャー

2009年12月10日

【相場の羅針盤】日経平均は3日続落、三洋電やアサヒなど材料株物色に傾斜

 
相場の羅針盤

 10日の東京株式市場、日経平均株価の大引けは141円90銭安の9862円82銭と1万円割れで3日続落。先物やオプションの12月物の特別清算指数(SQ)算出を前に手控えムードが強まったほか、外為相場で円相場が1ドル=87円台後半まで上昇、アジア株式市場の下げから、見送り気分が強まった。
 
  東証1部市場、値上りは422銘柄、値下りは1146銘柄、変わらずは115銘柄。東証33業種別指数で、値上がりしたのは、電力・ガスの1業種のみ。鉱業、海運、ゴム製品、不動産、輸送用機器など32業種が下落した。
 
 225採用銘柄の値上りは30銘柄、値下りは188銘柄、変わらずは7銘柄。
 
 225採用銘柄の値上り率上位は、三洋電機<6764>(東1)帝人<3401>(東1)東洋製罐<5901>(東1)OKI<6703>(東1)日本通運<9062>(東1)

 225採用銘柄の値下り率上位は、スズキ<7269>(東1)国際石油開発帝石<1605>(東1)ミネベア<6479>(東1)電気化学工業<4061>(東1)川崎汽船<9107>(東1)

 225採用銘柄の新高値銘柄は、テルモ<4543>(東1)1銘柄。

 225採用銘柄の新安値銘柄は、T&Dホールディングス<8795>(東1)1銘柄。
 
 東証1部市場、これで3日連続で値下り銘柄数は1000を超した。外国為替市場で1ドル87円台後半まで円高進行で、売り圧力が強まった。また、普天間基地移転問題の年内解決はなく、輸出関連銘柄を見送る理由が整ってしまった。テルモ<4543>(東1)が高値更新後に下げに転じたほか、野村証券が目標株価を引き上げた横河電機<6841>(東1)なども上値が重く、高値警戒感が出てきており、11月27日安値からのリバウンドは一巡したとの見方が強まりつつある。
 
 そのような全般軟調地合いが続く中、<三洋電機<6764>(東1)は、東証1部の値上り率トップで売買代金でもトップと気を吐いているほか、まだ具体的な統合話が出ていないアサヒビール<2502>(東1)がモミ合いを抜けとなっており、年末にかけ個別材料株物色に傾斜すると予想する。
posted by 長島和弘 at 18:21 | 大株主ウォチャー

2009年12月09日

【相場の羅針盤】日経平均は上値切り下げ鮮明に、ネット関連など内需の好業績株物色

 
相場の羅針盤

 9日の東京株式市場、南欧ギリシャやアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の信用不安を背景に8日の欧米株が軒並み下落、88円台前半への円高を嫌気されたほか、政府の経済対策が固まったが目先好材料出尽くしとのムードが強まり、日経平均株価の大引けは135円75銭安の1万0004円72銭と続落。1万円を割り込む場面も見られた。
 東証1部市場、値上りは481銘柄、値下りは1094銘柄、変わらずは105銘柄。また、東証33業種別指数で値上がりしたのは、パルプ・紙、電力・ガスの2業種。半面、証券・商品先物、その他金融、石油・石炭、銀行、非鉄金属、機械、卸売り、保険、その他製品、建設など31業種が下落した。
 
 225採用銘柄の値上りは24銘柄、値下りは186銘柄、変わらずは15銘柄。

 225採用銘柄の値上り率上位は、三洋電機<6764>(東1)ヤフー<4689>(東1)スズキ<7269>(東1)パイオニア<6773>(東1)イオン<8267>(東1)

 225採用銘柄の値下り率上位は、千代田化工建設<6366>(東1)CSKホールディングス<9737>(東1)T&Dホールディングス<8795>(東1)鹿島<1812>(東1)OKI<6703>(東1)

 225採用銘柄の新高値銘柄は、テルモ<4543>(東1)1銘柄。

 225採用銘柄の新安値銘柄は、なし。
 
 東証1部市場では2日連続値下り銘柄数は1000を超す軟調地合いに一変した。外国為替市場の円高進行と、相次いだ公募増資などが上値を重くしており、日経平均株価は、8月31日の年初来高値1万0767円00銭、9月24日高値1万0566円98銭、10月26日高値1万0397円69銭、そして、12月7日高値1万0204円58銭と上値を切り下げる姿が鮮明となってきた。基本的には、戻り売り基調が強まりそうだ。普天間基地移転の解決は年内無理となれば、年末にかけ、材料株物色が強まる方向に傾こう。225採用銘柄の値上り率ランキング上位の顔ぶれを見ても明らか。

 ヤフー<4689>(東1)が5連騰のほか、楽天<4755>(JQ)が続伸し年初来高値を窺っており、円高を追い風にネット関連中心に内需の好業績銘柄が物色されよう。
posted by 長島和弘 at 17:00 | 大株主ウォチャー