2009年06月02日

【相場の羅針盤】材料出尽くし、明日公募払い込みの東芝の動きに注目

 
相場の羅針盤

 6月2日(火)の東京株式市場、日経平均株価の大引けは、26円56銭高の9704円31銭と小幅5日続伸し連日の高値更新。NY3日続伸を受け、一時115円72銭高の9774円55銭まで買われる場面もあったが、新たな買い材料がなく上げ幅を縮小した。
 
 前日まで上昇していた海運株は、バルチック海運指数が21連騰も、メリルリンチ日本(ML)証券が同社など海運大手3社の投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に格下げしたことを嫌気し、日本郵船<9101>(東1)をはじめ売り先行となった。
 
 新日本製鐵<5401>(東1)など大手高炉など鉄鋼株が前日に引き続き買われたが、後場上げ幅を縮小したほか、トヨタ自動車<7203>(東1)も寄付きが高値となるなど、GMの破綻も材料出尽くしで、買い上がる動きに乏しく上値が重く感じられた。
 
 また、海運・鉄鋼など循環買いの流れ、出遅れ感から三菱重工業<7011>(東1)川崎重工業<7012>(東1)といった造船株を物色する動きも見られたが相場を牽引するだけの力強さは感じられく、買い手掛かりに欠ける展開となった。
 
 原油高に加え、長期金利も上昇しており、方向感のない展開となることを予想する。明日、公募増資払い込みの東芝<6502>(東1)の動向は今後の相場展開を占う意味で注目されよう。
posted by 長島和弘 at 18:00 | 大株主ウォチャー

2009年05月28日

【相場の羅針盤】個別物色強まるなかで、新たな主役候補登場へ

 
相場の羅針盤

 28日(木)の東京株式市場、日経平均株価は12円62銭高の9451円39銭と小幅続伸となった。一時53円89銭高の9492円66銭まで上昇、昨日同様、9500円に急接近する場面も見られた。
 
 米国株安の割に底堅く、また、上値も積極的に追わないとの印象が強い。
 
 225採用銘柄の値上がり率上位は、26日付でJPモルガン証券が投資判断を「ニュートラル」(中立)から「オーバーウエート」(強気)に格上げ、目標株価を750円から1100円に引き上げたことを引き続き好感された太陽誘電<6976>(東1)、リチウムイオン電池向け材料事業への参入を材料視され買われた住友大阪セメント<5232>(東1)、主力のカーナビゲーションシステムで新興国市場の開拓を急ぐことを見直されたクラリオン<6796>(東1)
 
 225採用銘柄の新高値は、27日付でJPモルガン証券が投資判断を「ニュートラル」(中立)から「オーバーウエート」(強気)に格上げ、目標株価を460円から530円に引き上げを好感した旭化成<3407>(東1)、上記の太陽誘電のほか、市況高を背景とした住友金属鉱山<5713>(東1)、経済産業省が蓄電池の普及に向けた総合対策に乗り出すと報じられジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>(東1)三洋電機<6764>(東1)など、12を数えた。
 
 全般は、9500円を前に個別物色といった感が強いが、そのなか、債権者との債務削減交渉が不調に終わったゼネラル・モーターズ(GM)の6月1日の最終期限を機に、結果はどうあれ、相場牽引の主役が代わる可能性がある。公募価格333円と決まった東芝<6502>(東1)が小幅ながら3日続伸と底堅い動きが注目される。
 原発関連では、帝国電機製作所<6333>(東1)が5連騰で連日の高値、28日付の日経産業新聞で中国での原発需要に手応えと常務が語った日本製鋼所<5631>(東1)に保ち合いに煮詰まり感が出ており、東芝の6月3日の公募払込日以降の動きを占う意味で、また、上値には戻り待ちの売りが控えるトヨタ自動車<7203>(東1)や、ホンダ<7267>(東1)に代わり、来月相場の主役候補の前座として一役買う動きは注目に値する。
 
 東芝のファイナンス成功は、主幹事野村の手腕にかかっている。是が非でも成功に導くため、原発関連は目先人気を集めよう。
posted by 長島和弘 at 18:00 | 大株主ウォチャー

2009年05月21日

【相場の羅針盤】日経平均株価採用の非鉄金属ポストの低位株に妙味

 
相場の羅針盤

 21日の東京株式市場、日経平均株価は80円49銭安の9264円15銭と3日ぶりに反落した。東証1部市場で値上がりが599銘柄で値下がりが950銘柄、値上がり業種7で値下がり業種が26の割りには、底堅い動きだったと言えよう。

 前日に引き続き、原油高を好感し千代田化工建設<6366>(東1)が連日高値、金相場の上昇を映して住友金属鉱山<5713>(東1)が高値更新するなど、225採用銘柄の新高値は7銘柄と1ケタ台にとどまった。

 米国株安、円高進行を嫌気し、18日に「新型プリウス」を発売したトヨタ自動車<7203>(東1)が小幅続落となった。一方で、新型「レガシィ」発売とトヨタの技術活用し2011年にもハイブリッド車を投入することを明らかにした富士重工業<7270>(東1)が地合悪のなか、小幅ながら3日続伸となったことや、環境対応車の受注が前年比3割ぐらい増えていると明かした日産自動車<7201>(東1)も3日続伸し13日につけた年初来高値570円を窺う動きや、マツダ<7261>(東1)が225採用銘柄の値上がり率トップになったことは注目される。トヨタやホンダ<7267>(東1)がもたつく感の幕間つなぎなのか、主力処を持ち上げるための前奏なのか見極めるところだろう。
 
 225採用銘柄の値下がり率ランキングのトップはユニチカ<3103>(東1)。新型インフルエンザ感染拡大で、朝方4円高の103円まで買われたが、上値の重たさから下げに転じた。また、225採用の出遅れで19日に高値を更新していた凸版印刷<7911>(東1)は800円大台乗せで目標達成感出て5営業日ぶりに反落するなど、直近で買われた銘柄が冴えない。
 
 全般相場は低位の出遅れ銘柄を狙う動きが加速しており、225採用銘柄の低位出遅れ銘柄の一段高は期待されよう。
 
 特に、20日のニューヨーク金先物相場、ニューヨーク商品取引所(COMEX)で期近の6月物が前日比10.7ドル高の1トロイオンス937.4ドルで終了。一時941.0ドルまで上昇し、中心限月として3月下旬以来約2カ月ぶりの高値を付けたことから、貴金属リサイクル関連はもとより、非鉄金属ポストの低位銘柄は、証券会社のディーラーも手掛けやすく、短期売買の対象となろう。
posted by 長島和弘 at 18:00 | 大株主ウォチャー

2009年05月19日

【相場の羅針盤】日経平均は大幅反発、インド関連が相場を側面からサポート

相場の羅針盤

 19日の東京株式市場、日経平均株価は大幅反発。米国株式市場でダウ8500ドル台回復、円高ドル安一服を好感した。
 
 225採用銘柄の新高値は、13銘柄を数えた。主なところは、大和総研が投資判断を引き上げた旭硝子<5201>(東1)、今期は最終黒字確保見通し、インドで4月の新車販売台数が2カ月ぶりに増加したスズキ<7269>(東1)、電気自動車・風力発電関連として注目されている明電舎<6508>(東1)など。
 
 特に、注目されるのは、スズキが連日の年初来高値更新となったことだろう。19日付の日本経済新聞朝刊では「インド下院選挙の結果判明後、初めての取引日となった18日のインド株式市場は、一日の値幅制限いっぱいまで急騰し、午前中に取引を終える異例の事態となった」と報じたほか、住友金属工業<5405>(東1)が、インドで自動車のエンジン用部品の生産を7月から開始すると18日に発表し物色されるなど、インド市場に対する期待感が強まっていることだ。
 
 インド関連人気が他の輸出関連企業の株価を刺激し、全般相場を側面から支える動きが続くと予想する。
 
 また、オバマ米大統領が19日昼(日本時間20日未明)に演説し、自動車の燃費規制導入に理解を求める予定と伝えられており、ハイブリッド車関連などが再度物色する動きも出ており、その流れが、トヨタ自動車<7203>(東1)ホンダ<7267>(東1)など主力株に波及するか注目されよう。
 
 225採用銘柄の値下がり率トップは、前日値上がり率トップのユニチカ<3103>(東1)。ただ、豚インフルエンザ関連は利益確定売りに下げたが、鳥インフルエンザとの交錯など懸念されることが多々あり、折に触れ関連銘柄が物色されることはあろう。
posted by 長島和弘 at 19:00 | 大株主ウォチャー

2009年05月18日

【相場の羅針盤】日経平均は大幅反落、新型インフルの感染拡大による影響を懸念

相場の羅針盤

 日経平均株価は大幅反落。新型インフルエンザの感染拡大による影響が懸念されたほか、15日の米株式相場は反落と円高進行を嫌気された。
 新型インフルエンザの国内発生は18日、神戸市や大阪市、大阪府高槻市で新たに34人の感染者が確認され、成田空港の検疫段階で見つかった4人と合わせ、国内の感染者は計130人となった。厚生労働省や神戸市などが発表した。感染者は学校から市中に広がり、拡大の様相をみせていると産経新聞社が報じるなど、新型インフル感染拡大による企業活動に及ぼす影響を注視し全般相場は様子見気分が一段と強まることが懸念される。
 
 225採用銘柄の新高値は、今期最終損益黒字予想に新型インフル関連の思惑も加わったユニチカ<3103>(東1)、検査薬のデンカ生研を傘下に持つ電気化学工業<4061>(東1)、今期黒字確保とインド市場に対する期待感からスズキ<7269>(東1)、今期最終黒字転換の凸版印刷<7911>(東1)大日本印刷<7912>(東1)の4銘柄。
 
 ユニチカと電化は、新型インフル関連。スズキ、凸版と大日本は出遅れ感から買われた感が強い。
 
 225採用銘柄の値上がり率上位も、ユニチカ<3103>(東1)のほか、風力発電の風車向けなどに使われる炭素繊維原料を試験的に販売を開始すると伝えられた東洋紡<3101>(東1)や、プール用の殺菌剤などを手がけていることから思惑買いが入った日本曹達<4041>(東1)
 
 また、225採用銘柄で、商業施設で新型インフルの感染拡大で客足に影響も出始めていることから、映画館への影響も避けられないとの懸念が強まり東宝<9602>(東1)が、新安値更新となった。
 
 225採用銘柄の値下がり率上位は、今期営業赤字転落予想の横河電機<6841>(東1)、新型インフルの感染拡大の関西、中京圏が地盤のJ.フロント リテイリング<3086>(東1)住友大阪セメント<5232>(東1)
 
 日経平均株価は、新インフルの感染拡大とトヨタ自動車<7203>(東1)が一時14日の安値3480円を下回ったことや、今期最終赤字見通しで野村證券が投資判断を引下げたパナソニック<6752>(東1)が反落し、これも14日の安値1380円を下回ったことで、上値を切り下げ、5日移動平均線を上値とした軟調地合いとなることも想定されよう。

 新型インフル関連もどこまで買い進まれるかも疑問符が付くところだろう。
posted by 長島和弘 at 19:00 | 大株主ウォチャー

2009年05月15日

【相場の羅針盤】日経平均は反発、市場は野村と住友の覇権争い

相場の羅針盤

 5月15日(金)週末の東京市場、日経平均株価は171円29銭高の9265円02銭と反発。米国株高、朝方発表の3月の機械受注額の減少率が市場予想平均より小さかったことなどから、主力株が買い直される一方で、前日まで買われていたディフェンシブ銘柄が売られた。
 
 225採用銘柄の値上がり率上位は、鹿島<1812>(東1)明電舎<6508>(東1)住友電気工業<5802>(東1)。木曜日ストップ高し高値更新していたコムシスホールディングス<1721>(東1)は反落したが、住友電工がストップ高と金曜日も225採用銘柄でストップ高する動きが見られたことは注目される。
 
 また、225採用銘柄で新高値は木曜日の4銘柄に続き、金曜日も1ケタで、日本水産<1332>(東1)電気化学工業<4061>(東1)協和発酵キリン<4151>(東1)太平洋セメント<5233>(東1)明電舎<6508>(東1)三洋電機<6764>(東1)大日本印刷<7912>(東1)の7銘柄。
 
 7銘柄のうち、電気化学工業、明電舎、三洋電機、大日本印刷の4銘柄は、環境・エネルギー関連などの好材料を内包している。電気化学工業は、太陽電池のシリコンを薄く削る工程用に改良した接着剤も開発。明電舎は電気自動車やハイブリット車向けの試験装置の開発で小野測器<6858>(東1)と提携。三洋電機はハイブリッド車用リチウムイオン電池の新工場を兵庫県内に建設。そして、大日本印刷はブックオフコーポレーション<3313>(東1)に出資や、福島に太陽電池関連の新工場建設のほか、携帯電話やパソコンなど向けのタッチパネル用フィルムシートで、薄く安価な新製品を開発したことが注目されている。タッチパネルでは新工場建設の日本写真印刷<7915>(東1)が前日まで2日連続ストップ高となるなど、タッチパネル関連がにわかに注目を集めていることなどが分かる。
 
 上記の225採用の値上がり率上位と新高値の動きから大きな市場の流れを読み取ることが出来る。
 
 特に、ストップ高銘柄が続出していることが目を引く。中でも野村證券の投資判断格上げ銘柄が俄然注目されている。14日にストップ高したコムシスホールディングス<1721>(東1)は、自社株買いを好感したものだが、同證券が投資判断を「2」(中立)から「1」(強気)に格上げ、目標株価を890円から1000円に引き上げが押上げた。225採用以外でも、13、14日と連続S高の日本写真印刷<7915>(東1)も同證券が同判断を「2」(中立)から「1」(強気)に格上げ、同株価を2500円から4000円に引き上げたことがキッカケ。13日に一時S高のトリドール<3397>(東1)も同證券が同判断を「2」(中立)から「1」(強気)に格上げ、目標株価を250円から500円に引き上げたことがキッカケとなった。
 
 そして、もう一つ、住友系のストップ高、新高値が5月に入り目立っていることだ。15日住友電気工業<5802>(東1)のストップ高は、ゴールドマン・サックス(GS)証券が投資判断を「買い」継続で、新規にコンビクション(強い買い推奨)とし、目標株価を1050円から1200円に引き上げたことがキッカケ。そのほか、住友色の強い明電舎<6508>(東1)が連日の高値更新となっていることだ。
 
 圧巻だったのは、7日に225採用の住友系銘柄で、住友化学<4005>(東1)住友金属鉱山<5713>(東1)住友電気工業<5802>(東1)住友重機械工業<6302>(東1)大和証券グループ本社<8601>(東1)などが高値を更新したほか、住友化学系の住友精化<4008>(東1)が、半導体や太陽電池向けシリコンの製造に欠かせないアルゴンガスのリサイクル技術を世界で初めて開発したと伝えられストップ高したことだ。
 
 これは、どう考えても野村ホールディングス<8604>(東1)三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)が、株式市場で覇権争いをしているとしか、表現のしようがない。
 
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)が1日、米シティグループ傘下の日興コーディアル証券と日興シティグループ証券の大半の事業を10月に買収することでシティと最終合意したことから、大和證券を含めた大住友証券が誕生する訳である。
 住友のグループ挙げての意気込みが株価にも表れ、それが野村ホールディングス<8604>(東1)に危機感を抱かせ、この3月期決算発表を機に、野村證券は派手に投資判断の格上げ、目標株価を大きく引き上げ、株式市場での存在感をアピール、公募増資や社債発行の引き受けでも弾みをつけようとの強い意志の表れと思えてならない。
 
  全般相場は、トヨタ自動車<7203>(東1)が、7日につけた年初来高値4080円に迫るような動きになれば、日経平均株価の95000円までの上昇も可能だろうが、市場の水面下では、野村證券の投資判断引き上げと住友グループの株価底上げの動きは、続くと予想する。
 
 また、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)や、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)の今後の動きもマークすべきだろう。
posted by 長島和弘 at 18:00 | 大株主ウォチャー

2009年05月14日

【相場の羅針盤】日経平均は大幅反落、国内関連のディフェンシブ性の強い好業績予想の銘柄を物色する動きが続く

相場の羅針盤

 14日(木)の東京株式市場、日経平均株価は246円76銭安の9093円73銭と大幅反落となった。米国株式市場のコピー相場の様相を呈してきた。バブル崩壊後に225採用銘柄が2000年4月24日に実施された大幅な日経平均株価構成銘柄の入れ替え(225の構成銘柄のうち30 銘柄採用,30 銘柄除外)で、輸出関連銘柄の比重が高まり、外為相場が円高に振れるとどうしてもマイナスに作用する。
 
 その稼ぎ頭、日経平均株価の中核であるトヨタ自動車<7203>(東1)が5日続落した。これは日経平均株価の先行きを暗示しているようなもの。トヨタ自動車が、次に意識されるのは、4月2日安値3390円ということになる。ここまで下落すると、単純に日経平均株価はその日の安値8449円87銭を意識せざるを得ないだろう。
  
 225採用銘柄の値上がり率上位は、コムシスホールディングス<1721>(東1)明電舎<6508>(東1)三菱レイヨン<3404>(東1)。そのほか、4位に今期営業利益が前年比12.2%増予想のエーザイ<4523>(東1)、6位に日本電信電話<9432>(東1)、8位に「ブラトップ」前年比3倍の販売目指すと伝えられたファーストリテイリング<9983>(東1)が顔を出しているが、ディフェンシブで買われた面が強い。

 また、新高値は電気化学工業<4061>(東1)と、日立造船<7004>(東1)のほか、上記のコムシスホールディングスと明電舎を含めた4銘柄。昨日高値更新の日産自動車<7201>(東1)は反落、トヨタが高値奪回となれば、切り返す動きも期待されようが、それまでは利益確定売りが続きそうだ。

 目先は、輸出関連を見送り、国内関連のディフェンシブ性の強い好業績予想の銘柄を物色する動きが続くと予想する。
posted by 長島和弘 at 18:55 | 大株主ウォチャー

2009年05月13日

【相場の羅針盤】日経平均は反発したが、フィデリティ投信の保有株など個別物色へ

相場の羅針盤

 13日(水)の東京株式市場、日経平均株価は反発したが、外為相場が一時95円台後半に推移、日経平均株価の9500円が一段と目先高値といった感が強まり、輸出関連を中心に上値の重い動きが続きそうだ。
 
 225採用銘柄の値上がり率上位は、今期最終損益の黒転を発表したオリンパス<7733>(東1)、今期大幅増益予想を発表したシチズンホールディングス<7762>(東1)、今期最終損益の黒転見予想を発表した凸版印刷<7911>(東1)と大幅業績回復が見込まれる銘柄が上位を占めた。
 
 225採用銘柄の新高値は、上記のシチズンHD、凸版、今期赤字幅縮小見通しの日産自動車<7201>(東1)など10銘柄で出遅れ銘柄が買われたとの感が強まった。一方でトヨタ自動車<7203>(東1)が4日続落、下値支持線として意識される4月8日安値3630円を一時下回り3600円まで下げたことや、東芝<6502>(東1)が7日ぶりに反落したことは心理的に日経平均株価の上値を重くしただけでなく、相場の柱が不在の方向感のない展開に感じられた。
 
 相場を先導する銘柄が存在しないとなれば、日経平均は良くてモミ合い、悪ければ下落基調と考えてもいいだろう。
 
 今後、好算発表や好投資判断などに個別に反応するゲリラ戦的な相場展開が続くと予想する。
 
 特に今注目すべきは、フィデリティ投信が新規取得、或いは買い増した銘柄の上昇が目立っていることだろう。
 
 今週11日、今期純利益の大幅増益予想を好感された日本合成化学工業<4201>(東1)と、野村證券の投資判断格上げでダイセル化学工業<4202>(東1)が高値更新、前日12日は、パーク24<4666>(東1)や、ブイ・テクノロジー<7717>(東マ)などが物色されたが、本日は、ダイセル化学、パーク24、ブイ・テクノロジーのほか、酉島製作所<6363>(東1)が、2ケタ増益予想を好感され、4月13日につけた年初来高値を更新するなど、目が離せない状況となっている。
 
 まだ、高値を更新していないところでは、5月12日受付の大量保有報告書で新規に5.03%取得したことが分かったカッパ・クリエイト<7421>(東1)、同日受付の同報告書で8.47%と保有株を2.18%増やした西松屋チェーン<7545>(東1)などが動意付き、市場の関心が集まっており、今後も同投信の動向に注目したい。
posted by 長島和弘 at 17:00 | 大株主ウォチャー