
週末18日(金)の東京株式市場、日経平均株価の大引けは21円75銭安の1万0142円05銭と小幅続落となった。欧米株安と商品市況安に、朝方円相場がじり高、暫定税率を巡る与党の不協和音を手控えの理由とする雰囲気もあり、全般は模様ながめ気分の強い展開となり、前場一時135円95銭安の1万27円85銭まで下落。後場に入り、円相場が安定したことや1万円を割らず底堅さが確認されたことで、下げ幅を縮小した。
東証1部市場上場1684銘柄中、、値上りは745銘柄、値下りは767銘柄、変わらずは172銘柄。東証33業種別指数で、石油・石炭、海運、サービス、倉庫運輸、水産農林など17業種が上昇。一方、卸売り、非鉄金属、鉱業、銀行、証券・商品先物など16業種が下落した
225採用銘柄の値上りは95銘柄、値下りは110銘柄、変わらずは20銘柄。
225採用銘柄の値上り率上位は、三洋電機<6764>(東1)、日本航空<9205>(東1)、住友大阪セメント<5232>(東1)、電気化学工業<4061>(東1)、太陽誘電<6976>(東1)。
225採用銘柄の値下り率上位は、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)、新生銀行<8303>(東1)、三菱商事<8058>(東1)、セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)、みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)。
225採用銘柄の新高値銘柄は、アサヒビール<2502>(東1)、電気化学工業<4061>(東1)の2銘柄。
225採用銘柄の新安値銘柄は、セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)の1銘柄。
14〜18日の東京市場、17日に1万0260円12銭まで上昇し、7日高値1万0204円58銭を上回り、投資マインドは上向くと思われたが、8日は21円75銭安の1万0142円05銭と小幅続落で、方向感のない展開となっている。
米国株式市場が、週間の新規失業保険申請件数が前週比で増加し、米雇用情勢の改善期待が後退し3日続落、暫定税率を巡る与党の不協和音から、輸出関連を中心とした主力株は様子見ムードが漂った。
今週に入り、野村証券は、主力株について投資判断の格上げや目標株価の引き上げをほとんど行っていない。国内の政治が落ち着かないことには、主力株を大胆に手がけられないことを物語っている。円安に推移すれば、企業が円買いに走る年末という特殊な状況下では、理由のつくネット関連やタッチパネル関連を手がけるしかなす術がないと容易に考えられる。
17日付で、野村証券はディー・エヌ・エー<2432>(東1)の投資判断を「1」継続で、目標株価を42万円から81万6000円に引き上げたほか、グリー<3632>(東マ)の同判断を「1」継続で、同株価を6700円から9000円に引き上げ、日本写真印刷<7915>(東1)の同判断を「1」継続で、同株価を5000円から6000円に引き上げ、日立ハイテクノロジーズ<8036>(東1)の同判断を「1」継続で、同株価を1803円から1894円に引き上げ、東京建物<8804>(東1)の同判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価を370円から340円に引き下げるなどした。
このうち、ディー・エヌ・エー<2432>(東1)と日本写真印刷<7915>(東1)は18日に年初来高値を更新した。ゲーム関連、タッチパネル関連という、いずれも政府の政策云々に直接影響を受けず、好業績が見込まれることが注目点だ。
そのほか、225採用銘柄では、業界再編に絡んだM&Aの進展が期待されるアサヒビール<2502>(東1)や、LED向けの緑色蛍光体『サイアロン』の引き合いが増加している電気化学工業<4061>(東1)が年初来高値を更新しており、独自色を打ち出せる銘柄を個別に物色する動きが、政治動向を睨みながら続くと予想する。






